【人生のヒント】逃げ出したくなるほどの「苦難」が、いつか宝物に変わる理由
【人生のヒント】いつか宝物に変わる理由
生きていると、「どうして自分だけこんな目に遭うんだろう」と天を仰ぎたくなる瞬間がありますよね。
仕事での大きな失敗、人間関係の深い悩み、あるいは予期せぬトラブル……。 人生には、「苦しい」「困った」「災い」が容赦なく降りかかってきます。
これらに「難」という字を添えると、『苦難』『困難』『災難』となります。 できれば一生、こんな経験はしたくない。それが多くの人の本音ではないでしょうか。
今日は、今まさに目の前の壁にぶつかり、心が折れそうになっているあなたへ。 少しだけ心が軽くなる、昔の人が日本語に込めた「ある魔法」についてお話しさせてください。
もし、人生に何の「難」もなかったら?
苦難も、困難も、災難も。 私たちを苦しめるこれらの「難」が、もし人生から完全に消え去ったらどうなるでしょうか。
「難」が「無」い人生。 それを言葉にすると、『無難(ぶなん)』になります。
トラブルもなく、傷つくこともなく、毎日が平穏無事に過ぎていく。一見すると、とても理想的で安らかな日々に思えますよね。
でも、少しだけ想像してみてください。 失敗するリスクがまったくない代わりに、大きな喜びも感動もない日々。 悔し涙を流すことがない代わりに、達成感で心が震えることもない日々。
無難な人生は、確かに安全です。しかし、そこには「大きな成長」や「魂を揺さぶるような感動」は生まれないのかもしれません。
「難」が「有る」と書いて、何と読む?
では、誰もが避けたがる「難」が、私たちの人生にやってきてしまったとき。 先人たちは、このどうしようもない逆境を、ある言葉に変換して乗り越えてきました。
「無」難の反対。 つまり、「難」が「有る」と書いてみてください。
『有難』
もうお気づきですよね。 私たちが日常的に使っている感謝の言葉、『有難い(ありがたい)』です。
苦難や困難が「有る」からこそ、「有難い」。 この言葉を紡いだ昔の人々の視点の高さに、私はハッとさせられました。
逆境は、あなたを磨くための「ヤスリ」
なぜ、苦しいはずの出来事が「有難い」のでしょうか。 それは、人が本当に成長するのは、決まって「難」を乗り越えようと必死にもがいている時だからです。
壁にぶつかり、悩み、傷つきながらも「どうすればいいんだろう」と必死に考える。 そのプロセスこそが、あなたの人間としての器を大きくし、他の誰かの痛みがわかる「優しさ」を育ててくれます。
つまり、あなたに降りかかった『苦難』や『困難』は、あなたを不幸にするためにやってきたのではありません。 あなたが本来持っている可能性を引き出し、より豊かな人生の扉を開くための「きっかけ」としてやってきたのです。
今すぐ「ありがとう」と思えなくてもいい
とはいえ、今まさに苦しい渦中にいる時に、「この困難に感謝しましょう!」なんて言われても、絶対に無理ですよね。 「そんな綺麗事、聞きたくない」と思って当然です。今は、その感情を否定しないでください。
ただ、ほんの少しだけ。 心の片隅に「難が有るから、有難い」という言葉のお守りを忍ばせておいてほしいのです。
今はただ辛くて、苦しくて、前が見えなくても大丈夫です。 でも、いつかその嵐が過ぎ去った後、振り返った時に必ずこう思える日が来ます。
「あの時の苦難があったから、今の私があるんだ」 「あの経験は、本当に『有難い』ものだったんだな」と。
人生に訪れる「難」は、あなたがさらに輝くための伏線です。 明けない夜はありません。どうかご自身の力を信じて、焦らず、ご自身のペースで一歩ずつ進んでいってくださいね。